読書とはちょっと違うけど、とりあえず本の話をします。
姉崎正広編「実用手描文字」を購入しました。
大正15年に原書「実用図案文字と意匠」が出版され、再編したもののようです。実在した図案文字(すごい表現だ)が収録されています。リボンシトロンとか、ロート目薬とか。
正直「これ、読める?」となるようなものすごい文字もあるので、広告を楽しむというよりは文字の装飾性の限界を楽しむ感じの内容です。当時の雰囲気の感じられる、ものすごくグラフィック化した文字がたくさん収録されています。
カリグラフィペンやつけペンでしゃっしゃと引いた線がおしゃれです。もう、この時代に「変な形の文字」のアイディアは大体やりつくされていたんだなあ、と思うと、もう手も足も出ない感じです。
高校生のころレタリングを勉強していたので、手描きの文字には親近感が湧くというか、ノートの端っこに凝った装飾文字を書いて遊んでいたのを思い出しました。
いまちょっと研究でレトロな手描き看板とか、古い広告とか調べているので、読んで面白い、研究の参考にもなるいい本でした。
修悦体を見るのが好きな人は多分一日これを読むだけでつぶせます。テンションが上がって自分で書いてしまう人もいると思います。みんな書いて遊ぼう、自分の名前とかやろう。
ちなみに、グラフィック化した文字というと、メタルバンドのロゴもかっこいいので好きなものをいくつか紹介します。
スレイヤー。文句なしにかっこいいです。刺さってきそうなのにどこも出っ張っていないのがおしゃれ。
ナパームデス。毛糸っぽいというか、ちょっと怖い感じなのに見てるとほぐしたくなってくるゆるさがいいと思っています。
アイアンメイデン。すっきりしていていい。なぜかメタラーでない人がよくこのロゴとエディのプリントされたTシャツを着ていることが多い気がします。
ラムシュタイン。バンドの方向性に合わせてインダストリアルな、かちっとした感じ。私はなぜかいつもこの十字を見ると、ディスクシステムのディスくんを思い出してしまいます。
参考のディスくん
もっと有名でロゴも曲もかっこいいバンドがたくさんあるのですが、とりあえずラムシュタインの十字マークがディスくんに見えることだけを伝えたいです。最近冷えてきましたので、皆さんもお体にお気をつけて。では。